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国家資格のウェブデザイン技能検定の合格率は?独学で合格するための勉強方法
ウェブデザイン技能検定はWeb業界唯一の国家試験です。
Webデザイナーとして活躍しようとする方や単にホームページのスキルを身に着けたい方にとっても良いハードルになります。
独学で勉強しているだけでは「自分の方法で正しいのか?」「どんなルールが一般的なのか?」という事は分かりづらいので、正しい知識でスキルアップする事は今後にも活かせます。
ウェブデザイン技能検定の概要とは
試験概要
種類 | 1級 | 2級 | 3級 | |
---|---|---|---|---|
受験資格 | あり | なし | ||
試験形式 | 学科【マークシート】 実技【パソコンを操作した作業】 ペーパー実技【記述】 |
学科【マークシート】 実技【パソコンを操作した作業】 |
||
試験時間 | 学科【90分】 実技【180分】 ペーパー実技【60分】 |
学科【60分】 実技【120分】 |
学科【45分】 実技【60分】 |
|
合格ライン | 70点以上の得点 | |||
試験日 | 1年に1回 | 1年に4回 | ||
受験料 | 学科【8,000円】 実技【25,000円】 |
学科【7,000円】 実技【16,000円】 |
学科【6,000円】 実技【8,000円】 |
ウェブデザイン技能検定には3級・2級・1級の3つのレベルがあります。
試験は3級と2級が1年に4回、1級は1年に1回おこなわれます。また、1級は「学科」と「実技」が別日におこなわれ、学科に合格しなければ実技を受ける事ができません。
試験時間は3級が「学科(45分)」「実技(60分)」、2級が「学科(60分)」「実技(120分)」、1級が「学科(90分)」/「ペーパー実技(60分)」「実技(180分)」です。1級ともなれば実技・ペーパー実技で4時間と長丁場な試験です。
受験料は令和4年度の第1回試験から25歳未満の在職者の方には減免が適応されます。といっても受験手数料はかなり高いですね(笑)。
3級は「学科(6,000円)」「実技(8,000円/※25歳未満の在職者は3,000円)」、2級は「学科(7,000円)」「実技(16,000円/※25歳未満の在職者は7,000円)」、1級は「学科(8,000円)」/「実技(25,000円)」です。
25歳未満の在職者の方が3級を受験する場合でしたら、学科で6,000円、実技で3,000円掛かりますので合計で9,000円の受験料が必要になります。
ウェブデザイン技能検定の難易度と合格率
合格率
種類 | 1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|---|
合格率 | 10~20% | 30~40% | 60~70% |
ウェブデザイン技能検定の合格ラインは学科・実技ともに100点満点中の70点以上の得点です。
合格率は3級:60~70%、2級:30~40%、1級:10~20%です。詳しい数値は公開されていませんが、毎年の合格率は概ねこの範囲との事です。
難易度としては3級は「易しい」、2級は「少し難しい」、1級は「難しい」といったところです。Web業界で働いている方でなければ上位級の試験は受ける事ができません。
実務経験がなければ3級しか受ける事ができないんです。また、3級に合格すれば2級を受ける事ができますが、1級を受験するには2級に合格しても2年の実務経験が必要になります。
初心者の方はまず3級の合格を目指して勉強しましょう。3級であれば50~60時間の勉強で合格ラインに達する事はできます。大体、1日2時間くらいの勉強で1ヶ月頑張れば合格できるレベルです。
ウェブデザイン技能検定の受験資格
ウェブデザイン技能検定の1級・2級に関しては受験資格があります。受験資格がなく、未経験でも受験できるのは3級のみです。
- 2級の受験資格
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- 2年以上の実務経験(※2)を有する者
- 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)した者
- 大学(※3)を卒業した者
- 高度職業訓練(※3)を修了した者
- 3級の技能検定に合格した者
- 1級の受験資格(学科/実技)
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【学科試験】
- 7年以上の実務経験(※2)を有する者
- 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)後、5年以上の実務経験(※2)を有する者
- 大学(※3)卒業後、3年以上の実務経験(※2)を有する者
- 高度職業訓練修了(※3)後、1年以上の実務経験(※2)を有する者
- 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験(※2)を有する者
【実技試験】
- 1級の技能検定において、学科試験に合格した者(※1)
当該実技試験が行われる日が、学科試験の合格日より2年以内である場合に限る。
実務経験とは、ウェブの作成や運営に関する業務に携わった経験のことである。
学校卒業、訓練修了については、卒業あるいは修了した該当科に協会が定めたウェブの作成や運営に関する科目等が含まれると協会が認めたものに限る。
未経験でも3級に合格していれば2級を受験する事が可能です。ただし、1級を受験するためには実務経験が必須となります。
ウェブデザイン技能検定の試験内容
- 3級の試験内容
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【学科試験】
- インターネット概論
- ワールドワイドウェブ(WWW)法務
- ウェブデザイン技術
- ウェブ標準
- ウェブビジュアルデザイン
- ウェブインフォメーションデザイン
- アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
- ウェブサイト設計・構築技術
- ウェブサイト運用・管理技術
- 安全衛生・作業環境構築
【実技試験】
- ウェブサイトデザイン
- ウェブサイト運用管理
- 2級の試験内容
-
【学科試験】
- インターネット概論
- ワールドワイドウェブ(WWW)法務
- ウェブデザイン技術
- ウェブ標準
- ウェブビジュアルデザイン
- ウェブインフォメーションデザイン
- アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
- ウェブサイト設計・構築技術
- ウェブサイト運用・管理技術
- 安全衛生・作業環境構築
【実技試験】
- ウェブサイトデザイン
- ウェブサイト運用管理
- 1級の試験内容
-
【学科試験】
- インターネット概論
- ワールドワイドウェブ(WWW)法務
- ウェブデザイン技術
- ウェブ標準
- ウェブビジュアルデザイン
- ウェブインフォメーションデザイン
- アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
- ウェブサイト設計・構築技術
- ウェブサイト運用・管理技術
- 安全衛生・作業環境構築
【実技試験】
- ウェブサイト設計・計画
- ウェブサイトデザイン
- ウェブサイト運用管理
ウェブデザイン技能検定の勉強方法
確実に合格を狙うのであれば準備は十分におこなっておきたいところです。受験料も高いので受けるからにはハンパな気持ちじゃなく「絶対、合格するぞ!」という気持ちが大切です。
- テキストを購入して試験範囲の内容を理解する
- 過去問題集を購入してひたすら問題を解く
- 公式サイトの「練習問題」「過去問」を活用する
- パソコンでの制作を繰り返しおこなう
初心者の方はある程度の知識をはじめにテキストで高める方が良いです。Webの基本知識などはじめて聞く内容だと思うので丸々覚えていく事になります。
テキストで内容を確認してから、過去問を解きまくる。そして、つまずいた所を再確認する。この繰り返しで学科試験は突破できるはずです。
ちなみにウェブデザイン技能検定の公式サイトに「練習問題」や「過去問」が掲載されていますので、そちらを活用するのも良いです。
やっぱり初心者の方は学科よりも実技の方が難関ですね。パソコンに慣れていない方はひたすらパソコンに触って慣れましょう。ショートカットなんかも覚えておくとスピードアップしますからね。
HTMLのタグやCSSのプロパティなんかは手打ち出来るようになれば作業時間の短縮にもなります。ここは何度も何度もHTMLの記述を繰り返して覚えていきましょう。
もちろん試験を受けなくてもスキルアップのためにウェブデザイン技能検定の勉強をするのもアリです!正しい知識が身に付きますのでホームページの制作に活かせる事は間違いないです。お互い頑張っていこー!