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独学で危険物取扱者の乙1・乙3・乙5を複数受験して合格した勉強方法をご紹介
危険物取扱者の乙4に合格しました。ですが、僕の目標は甲種に合格する事!なので、甲種の受験資格を得るために、あと乙1類・乙3類・乙5類に合格しなければいけません。
危険物取扱者の甲種には受験資格があり、4種類以上(第1類又は第6類、第2類又は第4類、第3類、第5類)の乙種免状が必要になります。
僕の場合は乙4が既にあるので、あとは乙3と乙5、そして乙1か乙6の免状が必要です。乙1と乙6で悩みましたが、今になって乙1を受けておいて良かったと思います。
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危険物取扱者の乙種を複数受験する方法
危険物取扱者の試験申し込みにはインターネットからの電子申請と願書を郵送する書面申請の2種類ありますが、複数受験する場合は書面申請でしか申し込みができません。
これは電子申請ではひとつの試験会場にひとつの試験しか申し込む事ができないからです。今後、複数受験も電子申請でおこなえるようになれば申し込みもラクになるんですけどね。
3種を同時に受験するなら願書は3通用意しなければいけません。郵送で送る際にはひとつの封筒にまとめる事ができます。
- 受験願書3通
- 既得免状のコピー
- 郵便振替払込受付証明書
必要な書類は上記3点です。今回なら乙1・乙3・乙5の願書を1枚ずつ(計3枚)が必要です。そして3種分の郵便振替払込受付証明書と既得免状(僕の場合は乙4)のコピーを用意します。
2021年現在の乙種の受験料が4,600円なので、3種同時に申請する場合は3倍の13,800円かかる事になります。結構、高額になるので複数受験の際には注意してください。
危険物取扱者乙1の勉強方法と勉強時間
僕は乙4の免状を持っているので「法令」「物理・科学」の2科目は免除です。単純に危険物の性質を覚えるだけでOKです。
乙1で覚える危険物は「酸化性固体」です。重要な危険物を紹介しておきます。
- 塩素酸塩類
- 塩素酸カリウム / 塩素酸ナトリウム / 塩素酸アンモニウム
- 過塩素酸塩類
- 過塩素酸カリウム / 過塩素酸ナトリウム / 過塩素酸アンモニウム
- 無機過酸化物
- 過酸化カリウム / 過酸化ナトリウム / 過酸化カルシウム / 過酸化バリウム / 過酸化マグネシウム
- 亜塩素酸塩類
- 亜塩素酸ナトリウム
- 臭素酸塩類
- 臭素酸カリウム
- 硝酸塩類
- 硝酸カリウム / 硝酸ナトリウム / 硝酸アンモニウム
- よう素酸塩類
- よう素酸カリウム / よう素酸ナトリウム
- 過マンガン酸塩類
- 過マンガン酸カリウム / 過マンガン酸ナトリウム
- 重クロム酸塩類
- 重クロム酸カリウム / 重クロム酸アンモニウム
- その他のもので政令で定めるもの
- 三酸化クロム / 二酸化鉛 / 次亜塩素酸カルシウム
乙1を受けるか乙6を受けるかで迷ったのがコレです。第1類はかなり危険物の数が多い(笑)。それに比べて第6類の危険物の数は第1類の半分以下でかなり少ない。
乙1の試験は危険物をたくさん覚えなくてはいけないけど素直な問題、乙6の試験は危険物が少ない代わりにマイナーな知識、ひねった問題が出題されるようです。
なので僕は広く浅く行こうと思い(笑)、乙1を選びました。ただ、甲種の勉強をするにあたって乙1を受けておいて良かったと思います。
どちらにしても甲種を勉強する時には第1類を覚えなければいけないので、復習程度の見直しでス~っと頭に入ってくれます。
勉強時間は1日1時間~2時間くらいを1~2週間なので約20時間くらいです。
テキストと学習サイトを使って危険物の性質を繰り返し覚えていきます。基本的には暗記の試験なので、毎日テキストと学習サイトを見て頭に刷り込んでいく作業です。
まずは危険物の分類と名称、色や形状、消化方法を覚えていき、あとは細かな性質(何と反応するか・何が発生するか)などを押さえていきます。
危険物取扱者乙3の勉強方法と勉強時間
続いて第3類も覚える事が多いですね(笑)。でも「法令」と「物理・科学」がないので、試験範囲は3種類の複数受験をしても最初の乙4と同じくらいのボリュームです。
乙3で覚える危険物は「自然発火性物質および禁水性物質」です。重要な危険物を紹介しておきます。
- カリウム
- カリウム
- ナトリウム
- ナトリウム
- アルキルアルミニウム
- アルキルアルミニウム
- アルキルリチウム
- n-ブチルリチウム
- 黄りん
- 黄りん
- アルカリ金属およびアルカリ土類金属
- リチウム / カルシウム / バリウム
- 有機金属化合物
- ジエチル亜鉛
- 金属の水素化物
- 水素化ナトリウム / 水素化リチウム
- 金属のりん化物
- りん化カルシウム
- カルシウムまたはアルミニウムの炭化物
- 炭化カルシウム / 炭化アルミニウム
- その他のもので政令で定めるもの
- トリクロロシラン
今回受験する乙1・乙3・乙5の中で言うと、危険物の数も少なくて覚えやすいのが乙3です。人によるとは思いますが、乙3は覚えなければいけない事がハッキリしている試験です。
第3類は「自然発火性物質」と「禁水性物質」でともに「物質」という点に注意します。これは「固体」と「液体」の両方を意味します。
なので、まずは各危険物の色や形状を把握しておきましょう。それに加えてカリウム・ナトリウム・アルカリ金属・アルカリ土塁金属に関しては燃焼する際の炎の色も重要です。
あとは保存方法(灯油中に保存・水中に保存・不活性ガス中に貯蔵など)や発生する物質、自然発火性のみの物質(黄りん)や禁水性のみの物質(リチウム)なども重要なポイントです。
乙3の勉強時間も1日1時間~2時間くらいを1~2週間なので約20時間くらいです。今回は乙1・乙3・乙5ともに同じ勉強時間を配分しました。
危険物取扱者乙5の勉強方法と勉強時間
僕が乙1・乙3・乙5の複数受験をした際に一番苦手だったのがこの乙5です。危険物の名称が長くて覚えられない…、でも結果は乙5が一番高得点でした(笑)。
乙5で覚える危険物は「自己反応性物質」です。重要な危険物を紹介しておきます。
- 有機過酸化物
- 過酸化ベンゾイル / メチルエチルケトンパーオキサイド / 過酢酸
- 硝酸エステル類
- 硝酸メチル / 硝酸エチル / ニトログリセリン / ニトロセルロース
- ニトロ化合物
- ピクリン酸 / トリニトロトルエン
- ニトロソ化合物
- ジニトロソペンタメチレンテトラミン
- アゾ化合物
- アゾビスイソブチロニトリル
- ジアゾ化合物
- ジアゾジニトロフェノール
- ヒドラジンの誘導体
- 硫酸ヒドラジン
- ヒドロキシルアミン
- ヒドロキシルアミン
- ヒドロキシルアミン塩類
- 硫酸ヒドロキシルアミン / 塩酸ヒドロキシルアミン
- その他のもので政令で定めるもの
- アジ化ナトリウム / 硝酸グアニジン
危険物の名称…長すぎですよね(笑)。まだ「メチルエチルケトンパーオキサイド」はかろうじて覚えましたけど、「ジニトロソペンタメチレンテトラミン」は覚えられへん!
なので僕はジニトロソペンタメチレンテトラミンを「ジニトロソ」、アゾビスイソブチロニトリルを「アゾ」、ジアゾジニトロフェノールを「ジアゾ」と略して覚えていました。それでも特に問題なし(笑)。
こちらも第3類と同じく「物質」ですので、各危険物の色と形状を覚えましょう。第5類はほぼほぼ無色もしくは白色の物質なので覚えやすいです。
今となっては第5類はそんなに複雑でもないかなと思います。消化方法に関してもアジ化ナトリウムは乾燥砂で、それ以外は冷却でOKだったり、馴染みのない危険物のせいで難しく考えすぎてました。
あとはニトロセルロースの付加知識として、「コロジオン」や「セルロイド」などの生成方法などを押さえておけばそんなに難しい問題も出題されないかと思います。
乙5もテキストと学習サイトを使って1日1時間~2時間くらい勉強しました。今回の乙1・乙3・乙5の勉強には合計で1ヶ月の期間を費やしました。
危険物取扱者乙1・乙3・乙5で使用したテキスト
僕が使用したテキストは「U-CANの乙種 第1・2・3・5・6類 危険物取扱者 速習レッスン」です。安いですし評価も良かったので購入しました。
これを使って合格できたので内容的には全然問題ないです。乙4を受かってる前提のテキストなので「法令」「物理・科学」と4類の危険物は載っていません。
ただし、乙種の試験には必ず1問は第1類~第6類までの基本的な性質を問う問題が出題されますので、そこに必要な第4類の情報は紹介されています。
乙4の試験もそうでしたが、このテキストも9年前のものなので危険物の試験は新刊じゃなくても十分対応できるという事です。
危険物取扱者の試験は問題集が持ち帰れないので、正確な過去問集というものがありません。だからしっかりと勉強して対策しなければいけないんですが、問題自体は同じようなものを使い回しているという事です。
危険物取扱者乙1・乙3・乙5で人気のおすすめ参考書
危険物取扱者乙4以外の試験でみんながよく利用する人気のテキスト・問題集をご紹介します。「どれが良いのかわからない」と悩まれている方はぜひ参考にしてください。
危険物取扱者乙4に比べると数は少ないかも知れないですね。ネットで見るだけじゃなく、実際に書店で手に取って内容を確認してもらう方が良いです。
危険物取扱者乙1・乙3・乙5で活用した学習サイト
乙4の時に見つけておけば良かったー!と、思えるほど危険物取扱者の全試験に対応できる学習サイトの「図解でわかる危険物取扱者講座」です。
このサイトでは「法令」「物理・科学」「危険物」を詳しく解説されていて、市販のテキストが要らないくらいの充実ぶりです。
今回は乙1・乙3・乙5の勉強でしたので「危険物」の第1類危険物・第3類危険物・第5類危険物を毎日拝見させて頂きました。
ひとつひとつの危険物が紹介されていますし、テキストには載っていないような情報なども危険物をイメージするのに役立ちます。
僕としてはこのサイトだけでも合格できるんじゃないかと思います。不安な方はテキストとこちらの学習サイトで勉強を進めてもらえたらと思います。
僕は3種を同時受験したんですが、じっくりと確実に受かりたい方は1種ずつ受験してください。余談ですけど僕が試験を受けた教室に小学生の男の子も3種同時に受験していました。
凄いですねぇ~、大人でも難しい用語だらけなのにそれを理解したうえでたくさんの危険物も覚えて来るなんて。その子を見て「僕も頑張らないと!」って気持ちになりました。