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Webデザイナー検定の合格率は?独学で合格するための勉強時間と概要をチェック
ホームページを作る際には「どんな理由で作るのか」「サイトの規模はどれくらいになるか」「ターゲットとなるユーザーはどんな人か」などなどいろんな情報をはじめに洗い出します。
そして、その情報を基にホームページの方向性とデザインを決めて、Web上に表示するためにHTMLでページを構築していきます。さらにはホームページ公開後も効果の測定やデザインの変更などもおこなう必要があるんです。
Webデザイナー検定ではこの一連の知識が必要となります。コンセプトメイキング・制作(デザイン・コーディング)・テスト・評価・運用までを習得できるおすすめの試験です。
Webデザイナー検定の概要とは
試験概要
種類 | エキスパート | ベーシック |
---|---|---|
受験資格 | なし | |
試験形式 | マークシート | |
試験時間 | 80分 | 60分 |
合格ライン | 70%前後の得点 難易度により変動 |
|
試験日 | 1年に2回 | |
受験料 | 6,700円 | 5,600円 |
Webデザイナー検定には「ベーシック」と「エキスパート」の2つのレベルがあります。
試験は前期と後期があり1年に2回おこなわれています。ただし、試験会場が全都道府県に設置されていないので、お住まいの地域によっては試験のために遠征しなければいけないので注意してください。
例えば2021年現在であれば、九州地方で実施されるのは「福岡県」と「沖縄県」の2県のみです。ですから、受験のために前日から現地入りが必要な方もおられると思いますので事前に確認しておいてください。
ベーシックの試験時間は「60分」、エキスパートの試験時間は「80分」です。
Webデザイナー検定を主催している「CG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)」では、この他に「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」「画像処理エンジニア検定」「マルチメディア検定」の試験もおこなっています。
受験の際には「Webデザイナー検定(ベーシック)」と「画像処理エンジニア検定(ベーシック)」などを併願する事も可能です。
2つの試験を併願する場合、ベーシックであれば試験時間は「100分」、エキスパートであれば試験時間は「150分」となり2科目を同時に受験する事ができます。
受験料はベーシックが「5,600円」、エキスパートは「6,700円」です。
Webデザイナー検定の難易度と合格率
合格率
種類 | エキスパート | ベーシック |
---|---|---|
2023年度 後期 |
28.6 | 62.2 |
2023年度 前期 |
42.4 | 61.7 |
2022年度 後期 |
35.0 | 77.2 |
2022年度 前期 |
54.3 | 74.7 |
2021年度 後期 |
53.6 | 71.9 |
2021年度 前期 |
43.7 | 67.5 |
2020年度 後期 |
35.3 | 61.9 |
2019年度 後期 |
36.3 | 64.4 |
2019年度 前期 |
29.8 | 68.7 |
2018年度 後期 |
49.1 | 60.5 |
Webデザイナー検定の合格ラインは70%前後です。基準のラインは100点満点中70点と決められていますが、難易度によっては若干の変動があるようです。
2023年の後期の合格率は、ベーシックが「62.2%」でエキスパートが「28.6%」です。
難易度としてはベーシックが「易しい」でエキスパートが「普通」といったところです。
Webデザイナー検定に受験資格はありません。だれでも受験ができますので、ベーシックに受かっていなくてもエキスパートから受験する事も可能です。
ベーシックなら「36時間」の勉強時間、エキスパートなら「60時間」の勉強時間を目安にスケジュールを組んでいけば良いかと思います。
ベーシックの試験は比較的易しいですが、エキスパートはコツコツと勉強を続けなければ合格するのも難しいです。じっくりと1日2時間程度の勉強を1ヶ月間取り組む心構えが必要です。
状況によっては1日2時間も勉強に時間を割けないという方もおられると思いますので、出勤・退勤の際の電車内でのスキマ時間を活用したり、平日に時間が取れないなら土日にまとまった時間を作るようにしておきましょう。
僕としては勉強を毎日の習慣にするコトが大事だと思いますので、最低でも1日1時間ずつでも勉強を続けて1ヶ月~1ヶ月半くらいの期間で仕上げる方法をオススメします。
逆に長期間ダラダラと勉強していてもモチベーションが保てなくなりますからね(笑)。
Webデザイナー検定の試験内容
- ベーシックの試験内容
-
【Webデザインへのアプローチ】
- Webデザイン
- Webサイトの種類
- Webサイトの制作フロー
【Webデザイン】
- Webサイトのしくみ
- コンセプトメイキング
- 情報の収集・分類・組織化
- 情報の構造化とアクセスルート
- さまざまな閲覧機器
- Webページの画面構成
- 素材の制作
- テストと修正
- 評価とメンテナンス
【Webページを実現する技術】
- HTMLとCSSの基礎
- 文書要素の制御
- 文字の装飾
- フォーム
- CSSレイアウト
【技術の基礎】
- ディジタルとは
- ソフトウェア
- 入出力装置
- インターネットの基礎
【その他の項目】
- 知的財産権
- データフォーマット
- エキスパートの試験内容
-
【Webデザインへのアプローチ】
- Web制作業界の人材像
- Webサイト制作のプロセス
【コンセプトメイキング】
- コンセプトの設定
- Webサイトの種類とコンセプト
- さまざまな閲覧機器
- ほかのメディアとの関係
【情報の構造】
- 情報の収集と分類
- 情報の組織化
- Webサイト構造への展開
【インターフェースとナビゲーション】
- ユーザインタフェース
- ナビゲーション
- ナビゲーションデザインの手法
【動きと音の効果】
- 動きの技法と表現
- 動きを導入する際の注意点
- 動画像コンテンツ
- 音の演出
【Webページを実現する技術】
- Webサイトを実現する技術の基礎
- Webサイト上の機能
- Webサイト制作に用いられる言語
- バックエンドで活用する技術
【Webサイトのテストと運用】
- Webサイトのテスト
- Web解析
- Webサイトの運用
- Webサイトのリニューアル
【その他の項目】
- 知的財産権
Webデザイナー検定の勉強方法
Webデザイナー検定の試験はマークシート形式です。HTMLの記述などパソコン操作はまったくないので完全に知識問題となります。
さらにベーシック・エキスパートともに出題数は10問のみです。1問の重みがかなりありますので、各項目の内容をしっかりと把握しておかなければいけません。
- テキストを購入して試験範囲の内容を理解する
- 公式サイトの「参考問題」と「過去問題」を活用する
Webデザイナー検定を受験するのであれば公式サイトで販売されている「Webデザイナー検定 書籍」の購入をオススメします。というのも他の出版社から関連書籍が出てないんですよね(笑)。
なので基本は公式サイトで販売されているテキストを基に勉強を進めていく事になります。まずはひと通り試験範囲の内容を確認して、あとは「過去問題」が公式サイトに掲載されているのでどんな内容が出題されているかチェックしておきましょう。
「参考問題(ベーシック)」と「参考問題(エキスパート)」も公式サイトに掲載されています。ただ、過去問も参考問題も掲載数が少ないので万全の状態で臨むならテキストと一緒に問題集も購入すると良いです。
しかし、テキストだけでも結構高いです(笑)。僕なら問題は購入せずにテキストだけで頑張りますが、そこはそれぞれの状況もあると思いますので、ご自身で選んで頂ければと思います。
個人的には試験を受けずにテキストだけ購入してWebの勉強をするというは全然アリです。独学では何を勉強したら良いのかわかりにくいですが、試験範囲の知識を覚えれば確実にスキルアップできますしね。