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先天性白内障のために10代で手術を受けたら光が伸びて見えるという症状が…

白内障という目の病気をご存知でしょうか?よく聞くのはおじいちゃんやおばあちゃんが白内障になった。というカンジで年配の方に多い病気です。

僕の母親がおばあちゃんからの遺伝で白内障になり、母親からの遺伝で僕も白内障になりました。生まれつき(先天性)の白内障ですね。遺伝ってスゴイ!

若い時はめっちゃ嫌でしたけど、今となっては普通に生きれてますし、逆に「白内障ぐらいで済んで良かった」と思えます。ちょっと僕の症状が特殊なんで他にも同じような方がいれば参考にしてもらいたいなと思います。

白内障とは

そもそも白内障とはどんな病気なのかというと、眼の中にある「水晶体」と呼ばれる部分が白く濁って視野全体にモヤがかかったような状態になります。

水晶体は遠くを見る時や近くを見る時などに焦点(ピント)を合わせる働きをするんですが、ここが濁るといくら眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても見え方が改善されません。

白内障とは

白内障は年齢を重ねると症状が出てくる加齢性の白内障が大多数ですが、若くても発症する若年性の白内障というのもあります。

発症する原因としては、ケガや病気によって発症する方、病気の治療で使用した薬や放射線の影響で発症する方、僕のように生まれつき病気にかかる方などさまざまです。

白内障の症状が進行すると

僕の場合、症状が出だしたのは小学校の5、6年生の頃でした。それまでは特に不自由もなく過ごしてましたし、自分にそんな病気があるなんてまったく思ってもいなかったです。あの頃は良かった(笑)。

セミ取りに行っても高い木に止まってるセミを見つけられましたし、みんなで野球をして遊んでいても遠くから飛んでくるボールをちゃんと目で追えてました。

目の良い方はそれが普通なのでイメージが湧かないと思いますが、そんな普通の事が徐々にできなくなっていきます。多感な頃なんでかなり落ち込みましたね。

6年生の頃から眼鏡をかけ始めたんですが、眼鏡をかけてもちょっとマシになるくらい。夜道を歩いてても1、2mくらいまで近づかないと人がいるのに気付かない。夜の自転車は怖かったです。めちゃめちゃゆ~~っくり走ってました(笑)。

僕にとって中学生の頃が人生で一番見えていない時期なんですが、その中でもテストで記入する解答用紙のマークシートがまったく見えなかったのがツラかった。薄~いんですよ、マークシートの枠とか文字の色って。

なのでテストの時には虫眼鏡を使って解答を記入したり、虫眼鏡を使っても見えないものは答えだと思う番号だけチェックをして、マークシートへの記入は先生にやってもらったり(笑)、みんなとは違う意味でテストが憂鬱でした。

白内障は自然に回復するものではないのでどんどん周りが見えづらくなっていきます。そして、放っておいても治りはしないのでとうとう手術を受ける事になりました。

10代で白内障の手術を受ける

高校に入った最初の夏休みに手術を受ける事になったんですが、おそらく病院に2週間近く入院したんじゃないかなぁと思います。

僕が当時受けた手術は部分麻酔で30分~1時間くらいでした。麻酔がめちゃめちゃ痛いんですよ、瞼を閉じた状態で目を指で触ってみてください。そこから少し下に指を持っていくと眼球と頬骨が確認できると思います。

そこです。眼球と頬骨の間に注射で麻酔をします。あともう1箇所、こめかみにも麻酔の注射をされました。あ~、思い出しても痛い!今でもあの痛みを覚えています。

麻酔をされるとまばたきをしないように器具で瞼を固定されます。そして真上から光を照らされるので視界は真っ白な状態になります。

部分麻酔なんで意識はしっかりしています。眼球に器具が当たってるのも感覚でわかるんですが痛みは全然ないです。痛いのは麻酔だけ(笑)。そんなカンジで手術は無事に終了しました。

今では日帰り手術もあってわりと気軽に白内障の手術を受ける事ができます。しかも麻酔を目薬だけでもおこなえるみたいなんで痛みもナシ!医療はどんどん進歩していきますね。

白内障の手術というのは水晶体の白濁を取り除いて目の状態をクリアにします。ただ、この白濁は年齢によって形状が変わるんです。

ある程度の年齢(30歳くらいと聞いてます)になると白濁は固体化し、一度取り除けばおしまいなんですが、10代ではこの白濁は液状で一度取り除いても白内障が再発するおそれがあります。これを後発白内障と言います。

通常であれば白内障の手術をする時には「眼内レンズ」と言うコンタクトレンズのようなものを目の中に入れるんですが、後発白内障が起こる可能性がある場合は眼内レンズは入れないんです。

僕も手術の際に眼内レンズは入れずに白濁を取り除く処置だけでした。が、眼内レンズを入れなかったために僕に特殊な症状が起こる事になります。

ちなみにこの方針は当時のものです。現在では後発白内障のおそれがあっても基本的には眼内レンズを入れるようになりました。例外としては幼児などで目が成長段階であると入れないパターンもあるそうです。

そして、予想されていたように僕は後発白内障を発症して両目とももう一度手術をする事になります。「あの麻酔をまた受けるのか~」とかなり病みましたね(笑)。

白内障の手術後の症状

手術をした直後は目をガーゼと金具で覆われているのでどれだけ見え方が変化したのかわからないんですが、1日、2日くらい経って視力検査用の眼鏡をかけさせてもらうと視界がクリア過ぎてめちゃめちゃ感動しました。

今までいくら矯正してもボヤけて見えていたのに、本当に世界が美しく見えました。見え過ぎて手のひらの奥に透ける血管がキモかった(笑)。

僕の場合は眼内レンズを入れなかったので退院後は日中をコンタクトレンズで過ごして、寝る時はレンズを外して眼鏡になります。

この眼鏡がヤバいんですが、昔で言う牛乳瓶の底みたいな分厚いレンズです。フツーであれば虫眼鏡を目にくっつけても向こう側ってボヤけるだけですよね?でも僕の場合は虫眼鏡を目にくっつけると普段の眼鏡と同じ見え方になります。

まぁ、外で過ごす時はコンタクトレンズなんですが、コンタクトレンズも近くを見るためのものか遠くを見るためのものかで選ばなければいけません。

水晶体が近くを見たり遠くを見たりするために目のピントを合わせているんですが、僕にはこの機能が無くなってしまったので、どちらかを選ばなければいけないんです。

当時は近くを見るコンタクトレンズをつけていました。その状態で遠くを見るためにさらに眼鏡をかけるという、コンタクトレンズと眼鏡のダブル使用です(笑)。

あと面倒なのがコンタクトレンズ自体も度数が高いので特注になるんですよね。街のコンタクトレンズ屋さんに行ってもその場で買えないですし、「ウチでは無理です~」って断られる事もありました。

そんなカンジで過ごしていたんですけど、やっぱりコンタクトレンズの上から眼鏡をかけるって行為がどうにもイヤで何とかならないかなぁ、と考えた結果、左目に遠くを見る用、右目に近くを見る用のコンタクトレンズをつける方法に辿り着きました。

これは「モノビジョン」という方法です。通常であれば両目とも見え方を合わせる方が良いんですが、あえて左目と右目に差をつけて見える範囲を広げます。これは老眼対策でもおこなわれているようです。

このモノビジョンは脳が対応できないと頭痛などの原因にもなりますので、度数の差を大きくし過ぎないで、はじめは小さな差から徐々に大きくしていく方法が理想です。

僕の目もモノビジョンにしてからは随分ラクになりました。ただ、あともうひとつ、これは手術後から続いている症状なんですけどなかなか厄介なものがあるんです。

白内障の手術後に光が伸びて見える

それは光が周囲に伸びて見えるというコト。上の画像のように光源の周囲に光が伸びて見えるんですが、僕はこの倍以上の光が伸びてくるんで夜に車が多い道は苦手なんです。

症状改善のための今後の予定

自分なりにいろいろ調べてみると、この光が伸びて見える現象は乱視によるものなんじゃないかと思い先日眼科に行ってみました。

眼科で調べてもらうと乱視は若干あるけど、ハードコンタクトによって乱視は抑えられている、と言われてしまいました。僕はソフトコンタクトではなくハードコンタクトを使用しています。

レンズの度数が高いためにソフトでは対応できないのでハードコンタクトの一択しかない状態です。お医者さんにこの症状の原因を聞くと、「もしかしたらハードコンタクトが原因かも…」とのコト。

今までハードコンタクトにそんなデメリットがあるなんて知らなかったので、その晩、家でしか使わない牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけて夜の車道を覗きに行くと、光の伸び具合が全然マシじゃないですか!

若干の光の伸びはあるんですが、やっぱり原因はハードコンタクトでした。ハードコンタクトは黒目よりも小さく作られているのでレンズの縁が反射してしまうようです。

なので僕はコンタクトレンズを使わなくても良いように、10代の頃に入れられなかった眼内レンズを入れる事にします。また眼内レンズを入れた結果もお知らせしますのでご覧ください。

自分で白内障の事、自分と同じような症状の事などをたくさん調べましたが、なかなか患者さんの声というのが見つからなかったので僕みたいな症状でお困りの方に見てもらえたらと思います。

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