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電気主任技術者の試験内容と難易度は?受験の申し込み・免状の申請もご紹介

電気主任技術者は社会的にも評価が高い国家資格です。発電所や変電所などの電気設備において、保安の監督者として電気主任技術者が必要になります。

これは「電気設備には電気主任技術者を選任しなければならない。」と、法令によって義務づけられているため、電気を取り扱うには必要不可欠な人材だと言うコトです。

そして、電気主任技術者の試験はその難易度の高さも有名です。第一種電気主任技術者は電気関係の試験の中では最難関と言われる難易度を誇ります。

電気主任技術者の試験概要とは

一般財団法人 電気技術者試験センター

一般財団法人 電気技術者試験センター

試験概要

種類 第一種 第二種 第三種
受験資格 なし
試験形式 一次試験【マークシート】
二次試験【記述】
マークシート
試験時間 一次試験【335分】
二次試験【180分】
335分
合格ライン 一次試験【各科目60%以上の得点】
二次試験【60%以上の得点かつ各科目とも平均点以上】
(試験によって変動あり)
各科目60%以上の得点
(試験によって変動あり)
試験日 1年に1回 1年に2回(上期・下期)
受験料 電子申請【13,800円】
書面申請【14,200円】
電子申請【7,700円】
書面申請【8,100円】

電気主任技術者には「第一種電気主任技術者(電験一種)」「第二種電気主任技術者(電験二種)」「第三種電気主任技術者(電験三種)」の資格があり、第一種と第二種の試験には一次試験と二次試験がおこなわれます。

第一種・第二種・第三種ともに受験資格はありません。また、電気主任技術者の免状は認定によって取得する事も可能です。認定による免状取得は、認定校の卒業や実務経験が必要です。

第一種と第二種の一次試験と第三種の試験は同じくマークシート形式でおこなわれ、「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目を1科目ずつ受験する事になります。

試験時間は第一種・第二種・第三種ともに、理論が「1時間30分」、電力が「1時間30分」、機械が「1時間30分」、法規が「1時間05分」の計5時間35分です。

第一種と第二種の二次試験では「機械・制御」と「電力・管理」の2科目を1科目ずつ受験します。二次試験の試験時間は第一種・第二種ともに、機械・制御が「2時間」、電力・管理が「1時間」で計3時間おこなわれます。

試験は第一種と第二種が年に1回おこなわれ、第三種は年に2回おこなわれます。2021年までは第三種も年に1回の実施でしたが、2022年から試験が年に2回おこなわれる事になりました。

受験料は電子申請と書面申請によって異なります。第一種と第二種は電子申請「13,800円」・書面申請「14,200円」、第三種は電子申請「7,700円」・書面申請「8,100円」です。

電気主任技術者の難易度と合格率

第三種の合格率

2023年(下期) 21.2%
2023年(上期) 16.6%
2022年(下期) 15.7%
2022年(上期) 8.3%
2021年 11.5%
2020年 9.8%
2019年 9.3%
2018年 9.1%
2017年 8.0%
2016年 8.5%

第二種の合格率

科目 一次試験 二次試験
2023年 24.5% 17.7%
2022年 35.2% 24.0%
2021年 25.7% 17.2%
2020年 27.2% 27.9%
2019年 23.6% 22.8%
2018年 24.1% 14.5%
2017年 26.4% 13.5%
2016年 22.3% 19.4%

第一種の合格率

科目 一次試験 二次試験
2023年 33.0% 17.9%
2022年 30.8% 20.9%
2021年 30.9% 8.0%
2020年 50.3% 14.3%
2019年 24.2% 17.2%
2018年 24.1% 13.6%
2017年 23.1% 15.1%
2016年 21.7% 12.9%

第一種と第二種の一次試験と第三種の合格ラインは「60%」以上です。過去には合格ラインが60点以下にも設定されていましたが、60点以上あれば確実です。

第一種と第二種の二次試験は合格ラインが、総得点の60%以上(180点満点中の108点以上)を得点し、かつ各科目とも平均点以上の得点です。

合格率を見ると電気主任技術者の難易度がわかると思いますが、第三種の合格率はおよそ10人に1人合格できるかどうかといったところです。

2023年の合格率は、第一種の一次試験は「33.0%」で二次試験が「17.9%」、第二種の一次試験は「24.5%」で二次試験が「17.7%」、第三種の上期・下期併せて「18.9%」です。難易度としては、第一種・第二種・第三種ともに「難しい」です。

第三種が一番合格率が低いので、「第三種が一番難しいの?」と思われるかも知れませんが、断然、第一種の方が難しいです。第三種の合格率が低いのは、「まずは試しに第三種の試験を受けてみよう。」という方が多いからです。

ほとんどの方が第三種を受験し、第三種に受かれば第二種の試験、第二種に受かれば第一種の試験へと挑戦されています。なので第二種の試験の合格率は、第三種の試験に合格するような方たちが受験しての合格率です。

高難易度の電気主任技術者試験ですが、第一種と第二種の一次試験と第三種の試験には科目免除があります。例えば第三種の試験で「理論」と「電力」だけ合格した場合、向こう2年間は「理論」と「電力」が免除になります。

その2年の間に「機械」と「法規」に合格すればOKです。ですが、2年間の内に「機械」しか合格できていなければ、「理論」と「電力」をもう一度受験しなくてはいけません。

勉強時間の目安は第一種が「1,500時間」、第二種が「600時間」、第三種が「1,000時間」と言われています。第二種の試験は第三種で学習した知識を基にしていますので、単純に合計すると「1,600時間」の勉強時間です。

電気主任技術者の受験資格

電気主任技術者の試験は第一種・第二種・第三種ともに受験資格がありません。第三種の免状がなくても第二種や第一種から受験する事が可能です。

ただし、第三種の試験ですら工業高校や大学で電気工学を専門的に学んだ方じゃないと太刀打ちできるレベルではないので、まずは第三種の試験に挑戦する事をオススメします。

電気主任技術者は試験範囲がとにかく広いです。「理論」「電力」「機械」「法規」と4つの科目に分かれていますが、ひとつの科目だけでも並の国家試験と同じくらいのボリュームがあります。

ザックリ言うと、一度に4つの国家試験を受験するようなものです。しかも、ひとつひとつの科目の難易度も高いので、しっかりとスケジュールを立てて長期的な学習を続けなければいけません。

第三種は年に2回の実施となり、科目合格が狙いやすくなりました。長期間の勉強時間を確保できない方は、まず「理論」と「法規」の科目合格を狙うなど、自分のペースで進めてみましょう。

電気主任技術者の試験内容

第三種

【理論】

  • 電気理論
  • 電子理論
  • 電気計測及び電子計測

【電力】

  • 発電所及び変電所の設計及び運転
  • 送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料

【機械】

  • 電気機器
  • パワーエレクトロニクス
  • 電動機応用
  • 照明
  • 電熱
  • 電気化学
  • 電気加工
  • 自動制御
  • メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理

【法規】

  • 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
第二種【一次試験】

【理論】

  • 電気理論
  • 電子理論
  • 電気計測及び電子計測

【電力】

  • 発電所及び変電所の設計及び運転
  • 送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料

【機械】

  • 電気機器
  • パワーエレクトロニクス
  • 電動機応用
  • 照明
  • 電熱
  • 電気化学
  • 電気加工
  • 自動制御
  • メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理

【法規】

  • 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
第二種【二次試験】

【電力・管理】

  • 発電所及び変電所の設計及び運転
  • 送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理

【機械・制御】

  • 電気機器
  • パワーエレクトロニクス
  • 自動制御及びメカトロニクス
第一種【一次試験】

【理論】

  • 電気理論
  • 電子理論
  • 電気計測及び電子計測

【電力】

  • 発電所及び変電所の設計及び運転
  • 送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料

【機械】

  • 電気機器
  • パワーエレクトロニクス
  • 電動機応用
  • 照明
  • 電熱
  • 電気化学
  • 電気加工
  • 自動制御
  • メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理

【法規】

  • 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
第一種【二次試験】

【電力・管理】

  • 発電所及び変電所の設計及び運転
  • 送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理

【機械・制御】

  • 電気機器
  • パワーエレクトロニクス
  • 自動制御及びメカトロニクス

電気主任技術者の試験には電卓が必要になります。というのも、電卓を使用しなければ解けないような難しい計算問題がたくさん出題されるからです。

使用できる電卓は、「数式が記憶できないもの」「関数計算できないもの」「印字機能がないもの」となりますのでご注意ください。

「法規」の科目は比較的に計算問題が少なめですが、それでも電卓を使わなければいけない程の計算問題が出題されます。そして計算問題を解くための公式も全体を通してメチャメチャ覚えなければいけません。

電気主任技術者の試験申し込み

電気主任技術者の試験を申し込む方法には、インターネット上で申し込む「電子申請」と願書などに必要事項を記入して封筒で送る「書面申請」の2種類があります。

願書を請求する場合は「受験案内の配布」に詳細が記載されていますが、「一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局」に請求すれば郵送で送ってくれます。

第三種の願書を請求するなら、願書を送ってもらうための返送用封筒(角形2号 A4サイズ)に郵便番号・住所・氏名・電話番号を記載し、「第三種電気主任技術者試験受験案内 請求」と赤ペンで記述します。

この返送用封筒には210円の切手もあらかじめ貼っておきます。願書は請求から1週間ほどで届けられますので、願書到着後、受験手数料をゆうちょ銀行で支払い、作成した申込書を郵送で送ります。

ですが、電気主任技術者の試験を申し込むなら電子申請がオススメです。電子申請の場合は受験手数料も安くなりますし、願書を郵便で送るという手間を省く事ができます。

電子申請なら手数料の支払い方法が、「銀行振込」「クレジットカード決済」「コンビニ決済」「ペイジー決済」からおこなえます。顔写真も必要になりますので写メなどで用意すればOKです。

電気主任技術者の免状の申請

免状というのは電気主任技術者の認定証です。電気主任技術者の試験に合格された方は、免状の申請書などと一緒に封筒で合格通知が送られてきます。

ちなみに不合格または科目合格の方には、ハガキで試験の合否通知が送られてきます。合格の通知を受け取りましたら早めに免状の申請をおこなっておきましょう。

  • 主任技術者免状交付申請書
  • 振替払込受付証明書(2,350円)
  • 住民票

申請に必要なものは上記のものです。合格通知に同封されている払込取扱票で手数料の2,350円を支払い、申請書を作成します。

あとは住民票を取得して、免状の申請に必要な「主任技術者免状交付申請書」「振替払込受付証明書」「住民票」の3点をまとめて郵送すればOKです。

電気主任技術者の免状は賞状タイプのものです。電気主任技術者として従事する際にこの免状を携帯する義務はありませんので、ご自身で大事に保管しておきましょう。

電気主任技術者の仕事内容

電気主任技術者の主な仕事内容は「電気設備の点検」「電気設備の清掃」「電気設備の故障対応」です。電気設備では小さな不具合により大きな事故へとつながる恐れがあります。

ですから電気主任技術者は事故を未然に防ぐために、電気設備の点検作業や電気設備周辺の清掃作業をおこなっています。そして電気設備の不具合や故障を発見すれば、専門の電気工事士に修理を依頼します。

電気主任技術者と電気工事士の仕事内容がわかりにくいかも知れませんが、電気設備の保安監督をおこなうのが電気主任技術者、配線や機器の設置などの電気工事をおこなうのが電気工事士です。

電気主任技術者は発電所や変電所などで活躍する以外にも、工場・病院・ホテル・大学などさまざまな場所で必要とされています。ビルメンテナンス業界では電験三種が「ビルメン三種の神器」のひとつとして重宝されています。

そんな電気主任技術者の人口ですが年々減少傾向にあるようです。電験三種の試験が1年に2回おこなわれるというのも人手不足問題を解消するためと言われています。あくまで回数が増えただけで試験自体が易化したわけではありません。

今まででしたら3回(3年)の内に4科目を合格しなければいけなかったんですが、6回(3年)で4科目に合格すれば良いというワケです。合格のチャンスが倍になったのは大きいですね。

なかなか一筋縄ではいかない電気主任技術者の試験ですが、需要がなくなる事はありませんし、人手不足の問題もある中で持っていればかなり価値のある資格と言えます。

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