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独学で電験三種に挑戦した時の勉強方法!使用したテキストや動画をご紹介
電験三種の試験はかなり難しいと聞いていたんですが、それを聞くと余計に燃えてきて、「じゃあ、頑張って一発合格してやろう!」って気持ちになり、電験三種に挑戦する事となりました。
早々に結果をお伝えすると惨敗です(笑)。なんでしょうね、全然惜しい点数でもないので気持ちが良いほど開き直ってしまいます。とはいえ、勉強はかなりしたのでそこは悔しい。
「あんなに頑張ったのに~」ってカンジですね。でも僕はあきらめません。来年以降も合格するまで受験します。おなじく電験三種に挑戦しようとお考えの方の参考になれば幸いです。
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電験三種の試験結果
今回、電験三種の試験を受けるにあたってかなり勉強しました。目安とされている1,000時間にはおよびませんが、400時間~500時間くらいは勉強したハズです。
僕は計算が苦手っていうのもあって、理論が一番不安でしたね。だから「理論がムリでも、電力・機械・法規は受かってて欲しいな~」ってカンジで試験に臨みました。
試験は理論・電力・機械・法規の順番におこなわれます。はじめの理論の試験を受けた直後の感想は「やっぱ理論は難しい、あとの科目を頑張ろう」と、手応えナシです。
続いて電力は「理論よりはわかるけどビミョー」、お昼休憩を挟んで機械の試験は「これも自信のある解答が少なすぎる」、最後の法規は「まだ答えられた方かな」、でもB問題で出題された問題を解くための公式をド忘れしてしまい最後までもがいてました。
もうね、試験を重ねるごとにどんどん自信がなくなっていきます(笑)。自信のある解答が60%に全然足らない、あとは五肢択一(5分の1の確率)の運まかせです。
電験三種は試験日の当日にいろんなサイトから解答速報が公開されます。公式の電気技術者試験センターからではないですが、ほぼほぼ正しい解答速報です。
なのでモヤモヤした気持ちで試験結果を待たずに、試験日の夜には自分で採点する事ができます。僕も家に帰ってから採点したんですが、試験日に不合格を知らされる事になります(笑)。
結果は、理論(40点/不合格)、電力(50点/不合格)、機械(30点/不合格)、法規(74点/合格)です。なんとか法規だけ科目合格したので全滅は免れました。
各科目は100点満点なので60点以上得点すれば合格になります。それなりに頑張って勉強したのに、この点数。勉強の仕方がマズかったのかなぁ、と反省しています。
電験三種の結果
科目 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
2021年 | 40点 | 50点 | 30点 | 74点 合格 |
電験三種の勉強方法と勉強時間
電験三種の試験はA問題とB問題の2通りの問題があり、A問題は1問ずつの小問、B問題は1問につき(a)と(b)の2つの小問となります。
B問題は2つとも正解じゃないと得点されないという訳ではありません。(b)の小問だけの正解でも得点されますが、(a)の解答を使用する問題が(b)の問題で問われたりします。
ちょっと複雑ですが、理論・電力・機械ではA問題を14問解答し、B問題は3問解答します。このうち理論と機械のみB問題は4問用意されていて、最後の17問目と18問目は自信のある方を選んで解答する事ができます。
法規はA問題を10問解答し、B問題は3問解答します。電力と法規に関しては、B問題の選択はなく、用意されている3問を解答する事になります。
また、法規では問題数が少ないので1問の重みが違います。法規は計算問題は少なめなので暗記もので確実に点を稼げるようにしておきましょう。
電験三種は試験範囲がめちゃくちゃ広いので、まずは理論からおこなう方が良いかと思います。電力や機械の内容は理論の知識も含みますので、まずは理論を知る事から始めましょう。
もしくは僕みたいに計算が苦手な方は法規から取り掛かるのもオススメです。僕もはじめに法規の暗記ものを覚えていきましたが、躓く事もなくスッと入っていきました。
逆に理論はほとんど計算問題なんですが、途中で躓きます(笑)。高校の数学を忘れてるんですよね、三角関数のsinθ・cosθ・tanθ、対数のlog、複素数の絶対値などなど。
なので電験三種の勉強に本腰を入れるには、まず数学の復習をおこなわなければいけません。そして計算方法を思い出せたら、山ほどある公式を覚えていくという作業が待っています。
理論の試験範囲をひと通り確認できたら、電力と機械に進みます。電力は発電・変電・送配電など、比較的イメージしやすい科目です。ただし、理論ほどではないですが計算問題も多いです。また、電力の知識は法規の問題にも出題されます。
機械は電力とは違ってイメージしにくい科目です。4機と言われる直流機・誘導機・同期機・変圧器を理解する事が重要です。あとは照明・電熱・自動制御などもあるので、機械だけでも試験範囲はかなりあります。
僕は各科目ともテキストをひと通り読みましたが、ほとんど学習サイトで勉強していました。YouTubeの動画でも勉強して、勉強時間は毎日平均3~4時間をコツコツと4ヶ月間続けました。
試験1ヶ月前の追い込み期間では、過去問をひたすら解いていました。今となっては基礎知識が疎かになっていたなぁ、と感じています。
電験三種の試験は過去問と同じ問題はでません。毎回、はじめて見るような問題が出題されますので、そういう問題にも対応できるように基礎知識が大切になります。
電験三種で使用したテキスト
僕が使用したテキストは「みんなが欲しかった!」シリーズです。各科目とも購入して、さらに数学の復習のために「合格へのはじめの一歩」も追加で購入しました。
こちらの「みん欲し」シリーズは電験三種の各科目ごとの内容が網羅されています。「このテキストで勉強しただけで合格できた!」と仰っている方もおられます。
僕はひと通り読んだくらいで、練習問題などはあまり解いていなかったから合格できなかったんですかね(笑)。来期の試験勉強の際には活用していこうと思います。
このテキストは情報量が多くて辞書みたいに分厚いんですよ、テキスト部分を通して読むだけでもかなり時間がかかったので、僕は練習問題をパスして過去問の勉強ばっかりしていました。
やっぱり少しずつでも早いうちから勉強しないとダメですね。このテキストをしっかり勉強するには1ヶ月じゃ足りません。それが4科目もあるので、長い目で見て1年くらいコツコツ勉強する方が良いかと思います。
電験三種で人気のおすすめ参考書
電験三種でみんながよく利用する人気のテキスト・問題集をご紹介します。「どれが良いのかわからない」と悩まれている方はぜひ参考にしてください。
電験三種の参考書は僕も使っていた「みん欲し」シリーズが一番人気なんですが、その他に良く使用されているテキストが上記のものです。電験三種は人気の試験なのでこの他にもたくさんのテキスト・問題集が出ています。
インターネットで購入されるならレビューを参考にするしかないですが、余裕のある方でしたら気になる参考書を実際に書店で確認してもらう方が良いかと思います。
電験三種で活用した学習サイト
僕は電験三種の試験勉強をほとんどこのサイトでおこないました。過去問を詳しい解説とともに紹介してくれていますので、試験の直前には毎日利用させて頂きました。
「みん欲し」のテキストも購入してひと通り読みましたが、「電験三種、これでOK!」のサイトでもテキスト並みの情報量を掲載されているので、僕はこちらをメインに勉強していました。
情報量の多さはもちろん「みん欲し」なんですが、このサイトもかなりの情報があります。でも、逆に情報量が程よいカンジだったので、僕にとっては勉強しやすかったんですよね。
電験三種は過去問の解説を理解するのも難しいです。いろんなサイトで過去問を解説されていますので、ひとつのサイトでわからなければ違うサイトでも確認してみましょう。
僕もこのサイトだけじゃなくて他のサイトもたくさん見ました。その中でも情報量や詳しい解説など総合的に見てこのサイトが一番使いやすかったです。
電験三種のおすすめ学習サイト
電験三種は人気の試験だけあって学習サイトはたくさんあります。その中でも僕が「電験三種、これでOK!」以外に利用させてもらったサイトを3つご紹介します。
「電気の資格とお勉強」のサイトでは電気主任技術者と電気工事士の両方の試験範囲を解説してくれている電気の総合学習サイトです。
僕は第二種電気工事士の試験勉強の時にこちらのサイトを利用させてもらっていたんですが、今回、電験三種の試験勉強にも使わせて頂きました。
主にこのサイトでは、電験三種の試験で使用する公式の確認をおこないました。理論・電力・機械・法規それぞれで使用する公式がまとめられているので、公式を覚えるのに便利です。
まずこのサイトを開くと「ハッ!」と、させられます。トップページの上部に「電験三種試験まで、あと○○日」と表示されていて、日が経つにつれてカウントダウンしていきます。
これを見て僕は「ヤバイ!間に合わへん!」っていつも思っていましたね(笑)。これからは電験三種も1年に2回おこなわれるので、間に合わなければ無理をせずに科目を絞って勉強すれば良いかと思います。
「電験3種ネット」では過去問はないですが、各科目の学習をおこなえます。理論・電力・機械・法規に加え、数学の復習もできるので高校の数学を忘れた方にはありがたい情報です。
「電験王」は過去問を詳しく解説してくれています。過去問は解説を見ても、「なぜそうなるのかがわからない」という問題があります。そんな時にこちらの解説も参考にさせて頂きました。
過去問の解説を見ても勉強をはじめたばかりの頃なんかはほとんど内容が理解できません。
テキストでも同じ事が言えますが、数学を理解していないと解説が理解できないんです。これが躓く原因なので、早めに数学の復習はおこなっておくようにしましょう。
電験三種で活用した動画
最後に僕が電験三種の勉強で利用したYouTube動画の「電験合格」チャンネルをご紹介します。ちょっと動画が長いんですが、セミナーを受講しているような充実ぶりです。
はじめに見た時は講師の先生がすごく不愛想に見えたんですが、いくつも動画を見ているうちにすっかりファンになってしまいました(笑)。
先生は口調が粗いという訳ではないですけど、ハッキリものをいうタイプで「簡単やろ?」とか「コレに時間かかるようじゃダメです!」ってズバっと言います。呪術廻戦で言うと「ナナミン」みたいな方ですね。
でも、凄く頭の良い方だという事がわかりますし、たまに見せるお茶目な姿に癒されます。先生がよく言う「あんまり難しく考えないで欲しいんですけど」ってフレーズを僕も使うようになりましたし(笑)。
そんな「電験合格」チャンネルですが、各科目ごとに動画がたくさんアップロードされています。僕は時間が足らずに「演習編」を見れていなかったので次回は視聴しようと思います。
電験三種の勉強はめちゃめちゃツライです。試験前ともなれば「早く試験を終わらせてラクになりたい」ってぐらい病みます(笑)。でも、合格したその先をイメージして頑張りましょう。僕も合格するまで受験するので。