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危険物取扱者の難易度とは?受験の申し込み・免状の申請と気になる仕事内容

危険物取扱者は人気の国家試験です。消防法により一定数量以上の危険物を取り扱う施設には危険物取扱者が必要になります。

世の中にはたくさんの「危険物」があるんですが、その種類の多さから危険物取扱者の資格もいくつもの種類に分けられています。その中でも一番需要のある資格が「乙種第4類」です。

乙種第4類の免状を持っていれば「ガソリン」「灯油」「軽油」などを取り扱う事ができますので主にガソリンスタンドで働く方には必要な資格となります。

危険物取扱者の試験概要とは

危険物取扱者

危険物取扱者

試験概要

種類 甲種 乙種
(第1類・第2類・第3類・第4類・第5類・第6類)
丙種
受験資格 あり なし
試験形式 マークシート
試験時間 150分 120分 75分
合格ライン 各科目ともに60%以上の得点
試験日 各都道府県により実施日・回数がバラバラ
受験料 6,600円 4,600円 3,700円

まず危険物は性質によって「第1類」「第2類」「第3類」「第4類」「第5類」「第6類」の6つに分類されています。

なので危険物取扱者でも保持している免状の種類によって取り扱える危険物が制限されます。資格は大きく分けて「甲種(こうしゅ)」「乙種(おつしゅ)」「丙種(へいしゅ)」の3つの種類があります。

甲種が危険物取扱者の最上位資格で第1類~第6類までのすべての危険物を取り扱う事が可能です。

乙種はさらに「乙種第1類」「乙種第2類」「乙種第3類」「乙種第4類」「乙種第5類」「乙種第6類」に細分化されて6種類あります。乙種第4類の免状を持っていれば第4類の危険物のみ取り扱う事ができるようになります。

そして丙種というのは第4類の中でも一部の危険物しか取り扱えません。丙種の免状は乙種に比べて簡単に取得する事が可能ですが、携われる業務に制限があるので注意が必要です。

試験は全都道府県で実施されていますが、各都道府県によって1年の試験回数はバラバラです。とはいえ他の試験と比べると実施回数は多いので一度落ちても再挑戦しやすい試験です。

試験時間は甲種が「2時間30分」、乙種が「2時間」、丙種が「1時間15分」で、受験料は甲種が「6,600円」、乙種が「4,600円」、丙種が「3,700円」です。甲種ともなれば2時間30分となかなか長丁場な試験です。

危険物取扱者の難易度と合格率

合格率

種類 甲種 乙1 乙2 乙3 乙4 乙5 乙6 丙種
2020年 42.5 71.5 70.8 70.8 38.6 71.2 68.5 54.0
2019年 39.5 67.9 68.5 68.2 38.6 68.7 67.0 50.4
2018年 39.8 66.9 68.3 67.7 39.0 66.1 64.4 51.2
2017年 37.3 68.4 70.9 69.2 34.4 69.4 63.6 50.7
2016年 33.5 65.5 67.2 68.4 28.9 66.9 64.3 48.7

危険物取扱者の試験はマークシート形式でおこなわれますが、甲種・乙種・丙種それぞれ3科目に分けられています。試験の合格ラインはこの3科目ともに「60%」以上の得点が必要です。

例えば乙種の場合、「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の3科目がありますが、2科目で満点を取っていても1科目が「50%」しか正解できていないと不合格になります。

全体の得点の6割を取れば良いという訳じゃないので、3科目ともしっかりと内容を押さえておく必要があります。

2020年の合格率は、甲種が「42.5%」、乙1が「71.5%」、乙2が「70.8%」、乙3が「70.8%」、乙4が「38.6%」、乙5が「71.2%」、乙6が「68.5%」、丙種が「54%」です。

難易度としては甲種と乙種は「普通」、丙種は「やや易しい」といったところです。合格率だけで見ると「甲種も乙種も変わらんやん」って思いますけど甲種の方が覚える事がめちゃめちゃあります(笑)。

まず甲種というのは受験資格があるので、いきなり甲種を受ける事はできません。ある程度、危険物の知識に精通している人たちが受けてこの合格率です。

一方、乙種は受験資格がないので危険物をはじめて学ぶ方がほとんどです。大体、危険物取扱者の試験を受ける方は乙4を受験されます。

そして乙4の免状を取得してからその他の類の試験を受けるという流れです。乙種の免状を持っているとその他の乙種を受ける際に2科目が免除されます。

乙4の免状をお持ちの方が乙1の試験を受ける場合、第1類の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の科目のみの受験となり取得が容易になります。乙4以外の乙種の合格率が高いのはこのためです。

勉強時間の目安は甲種が「70時間」、乙種が「50時間」、丙種が「26時間」くらいです。暗記の量が結構多いので毎日コツコツ勉強する必要があります。

危険物取扱者の受験資格

危険物取扱者の乙種・丙種の試験に関しては受験資格はありません。受験資格が必要なのは甲種のみです。

甲種
  • 大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
  • 大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
  • 乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱いの実務経験が2年以上の者
  • 4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者(第1類又は第6類、第2類又は第4類、第3類、第5類)
  • 修士、博士の学位を授与された者で、化学に関する事項を専攻したもの(外国の同学位も含む。)

実務経験が無い方でも4種類以上の乙種免状をお持ちであれば甲種を受験する事ができます。例えば乙4の免状を取得したのち、乙3と乙5の免状も取得し、さらに乙1もしくは乙6の免状を取得すればOKです。

危険物取扱者の試験内容

丙種
  • 危険物に関する法令
  • 燃焼及び消火に関する基礎知識
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

【危険物】
ガソリン、灯油、軽油、重油など

乙種
  • 危険物に関する法令
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

【乙1の危険物】
塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体

【乙2の危険物】
硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体

【乙3の危険物】
カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質

【乙4の危険物】
ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体

【乙5の危険物】
有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質

【乙6の危険物】
過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体

甲種
  • 危険物に関する法令
  • 物理学及び化学
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

【危険物】
第1類~第6類までのすべての危険物

危険物取扱者の試験申し込み

危険物取扱者の試験を申し込む方法には、インターネット上で申し込む「電子申請」と願書などに必要事項を記入して封筒で送る「書面申請」の2種類があります。

書面申請に必要な願書は消防署や消防試験研究センターで配布されています。あとは大きな書店などにも願書を置いていますので、公式サイトに記載の願書配布場所をご確認ください。

  • 危険物取扱者受験願書
  • 郵便振替払込受付証明書
  • 既得免状のコピー(既に危険物取扱者の免状を取得している場合)
  • 免除の資格を証明する書類(試験の一部免除を受ける場合)
  • 受験資格を証明する書類(甲種を受験の場合)

書面申請の場合は上記の書類が必要です。受験手数料は郵便局で支払い、「郵便振替払込受付証明書」を受け取ります。そして願書に郵便振替払込受付証明書を貼付します。

すでに乙種の免状をお持ちの状態で複数の試験をまとめて受験したいという方は、電子申請では申し込む事ができないので書面申請をおこなわなければいけません。

電子申請では同一試験日にひとつの試験しか申し込む事ができないんです。電子申請の場合はクレジットカード・コンビニ決済・ペイジーから支払い方法を選択する事ができます。

危険物取扱者の免状の申請

免状というのは危険物取扱者の認定証の事で、車の免許証のようなカードタイプのものです。この免状がないと危険物を取り扱う事ができませんので、試験に合格したら早めに申請しておきましょう。

危険物を取り扱う通常の業務では免状を携帯する必要はないですが、タンクローリー(移動タンク貯蔵所)で危険物を移送する際には携帯が義務化されています。

免状の申請に必要な書類や封筒は試験の日にもらう事ができます。

  • 合格通知書
  • 申請書
  • 免状送付用封筒(404円切手貼り付け、郵便番号・住所・氏名を記入)
  • 免状交付手数料(2,900円)
  • 既得免状(既に危険物取扱者の免状を取得している場合)

申請に必要なものは上記のものです。合格発表後に合否の通知が届くんですが、合格の場合、ハガキの左部分が合格通知書、右部分が免状の申請書になっています。

ハガキは合格通知書と申請書を切り離さないようにしましょう。そして免状を送ってもらうための封筒もこちらで用意します。封筒にはあらかじめ404円分の切手も貼り付けておきます。

そして、免状を発行してもらうための手数料も支払わなければいけません。手数料の支払い方法は都道府県によって違いますので、試験日にもらう書類をご確認ください。

ちなみに大阪の場合はコンビニで手数料を納付する事ができます。そうすると「大阪府手数料納付済証(大阪府行政事務申請手続用)」が発行されるのでそちらを申請書に貼り付けます。

危険物取扱者の仕事内容

危険物取扱者は危険物を取り扱う施設などで定期点検や保安の監督をおこないます。現場では無資格者が危険物を取り扱う事もあるので、その際には危険物取扱者が立ち合います。

危険物取扱者の主な就職先は下記の通りです。

  • ガソリンスタンド
  • 工場
  • ビルメンテナンス
  • タンクローリーのドライバー
  • 消防士
  • 研究所

ガソリンスタンドが一番メジャーな就職先ですね。丙種を持っていればガソリンなどの取り扱いはできるんですが、丙種では危険物保安監督者になる事はできないので注意してください。

危険物保安監督者とは実務経験を6ヶ月以上の甲種または乙種の免状を持っている方の中から選任します。危険物を取り扱う施設には大体この危険物保安監督者が必要になりますので企業としても乙種以上の資格者を求めています。

ちなみに消防法では危険物取扱者ではない者が危険物を取り扱うと罰則を受けます。が、セルフサービスのガソリンスタンドでは一般人がガソリンを取り扱っていますよね?

これは無人に見えるセルフのガソリンスタンドにも危険物取扱者が常駐していてモニターで監視しているんです。危険物取扱者は無資格者が危険物を取り扱うのを立ち合い(監視)すれば、無資格者も危険物の取り扱いが可能になります。

そしてガソリンなどの危険物を直接運ぶタンクローリーのドライバーや化学工場・研究所などにも危険物取扱者が必要です。

ビルメンテナンスには必ずしも必要な資格ではないですが、ビルメン業界では人気の資格です。ビルメン4点セットと呼ばれる4資格のひとつが「危険物取扱者乙種第4類」です。

あとは消防士にも必要な知識です。水をかけると余計に被害が拡大する危険物などもありますので、正しい消火方法を知っておくコトが重要になります。

危険物取扱者の資格を保有していると仕事の幅も広がりますし、業種によっては資格手当も貰う事ができるので、持っておいて損はない資格です。

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